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コロナ禍で生き抜く間取りを考える(玄関編)

更新日:2021年2月17日

新型コロナウィルスの発生によって、私たちの日常は大きく変化しました。リモートワーク、オンライン会議、オンラインセミナー等人の交流はオンライン化され、オフラインの交流は最小限に抑えられています。(この辺の深堀は「新型コロナによる住まいの影響」を参照してください)

すなわち、「今まで以上に家に引き籠る機会が増える」ということです。そこで今回は、ウィズコロナ/アフターコロナという時代を「安心・安全・快適」に生き抜くための住まいという空間をより具体的に考えていこうと思います。


■玄関

「家に極力ウィルスや不純物を持ち込まない」


まず家に帰った際にまず通る空間は玄関です。ここは外気と内気がぶつかり合う場所です。新型コロナウィルス以前からも、花粉症やPM2.5など近年日本人は外気に含まれるもので体がアレルギー反応を起こす機会が増えてきています。家の中にこういった、ウィルスやアレルギーのもとになるものを持ち込まないように玄関で出来るだけ外気に触れていたものを荷下ろしする必要があると思います。


「靴を脱ぐ→鞄を置く→コートを脱ぐ→手を洗う」という行為を玄関という限られた空間で完結できるだけで、住まいにウィルスを持ち込むリスクをできるだけ抑えられると思います。


■シューズクローゼット


以前のブログでも書きましたが、シューズクローゼットなどがある家は一部の空間にコートラックを設置したり、鞄を掛けるウォールフックを着けたりしてコートやカバンなどを荷下ろし出来ると良いと思います。



マンションでも戸建てでもシューズクローゼットサイズはあまり広くないと思いますが、そこに空気清浄機などを入れると、夜の間に靴やカバン、コートに付着した不純物をきれいに取り除いてくれると思いますので、翌日その空間に入ってもウィルスだらけという不安感もありません。

■手洗いシンク


理想でいえば、玄関の近くに手洗シンクがあると非常に有効です。手は外出時に色々なものに触れていますので、家に帰った際は靴とカバンとコートを脱いだら、次に手を洗えるとそこで多くの外的な不純物を落とせる可能性が高いです。



といっても既存の玄関にシンクを工事するのは、給排水工事など大掛かりです。アルコール消毒液などの設置でも良いと思いますし、たまにペットを飼っている自宅では玄関外にペットの足を洗うガーデンシンクなどがあるマンションや戸建てがあります。それも有効に使えると思います。マンションだとエレベーターに空気清浄機があると良いんでしょうが、今もプラズマクラスター付のエレベーターを見かけることもあります。



ちなみに、弊社が豊中で実施しています「自分好み賃貸@神吉マンション」(大阪府豊中市浜1丁目)プロジェクトで2020年10月に引渡ししたお部屋は玄関の近くにキッチンを設置して、キッチンシンクと玄関手洗いを兼用したお部屋を作りました。



■最後に

玄関の役目とは、もともと日本の玄関は外からの不純物を家に持ち込まない作りになっています。海外では家中を土足で生活するので、そういう意味では日本が海外と比べて新型コロナウィルスの感染者が抑えられている理由の一つかもしれません。今後は新型コロナウィルスだけでなく、花粉やPM2.5も想定して、より一層玄関の機能を高める「靴を脱ぐ→鞄を置く→コートを脱ぐ→手を洗う」工夫があると安心に生活ができるかもしれません。



 自宅の改装やリノベーションを検討されている方は、是非こういう機能性も考慮に入れて玄関の改装を検討されると良いと思います。その他にもデザイン性の部分なども含めて悩んでいらっしゃる方がいればご相談ください。弊社では、コロナ禍でこれからの住まいを見つめ直し、それに対応できる間取りにリノベーションしたお部屋を事前予約制にて見学会を実施しております。



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